天皇陛下の料理番の和のレシピより『長いもとスモークサーモンの奉書巻き』をご紹介しました。
こちらの記事ではその栄養成分についてみていきたいと思います。
以前の記事はこちら♪
長いもとスモークサーモンで和のレシピ!酵素もたっぷり!
このレシピは、お正月の儀式的な御膳で本来のおせちとは別に、天皇陛下にお出しする「晴れの御膳」なのだそうです。
長いも・スモークサーモン・大根と栄養価も満点でした!
この記事では次の内容をご紹介しています。
『長いもとスモークサーモンの奉書巻き』の栄養成分
このレシピは、消化酵素やビタミン、ミネラルに加え
スモークサーモンの抗酸化成分もたっぷり♪
美容にも健康にも嬉しい成分がてんこもりでした。
お正月のレシピですが、普段の副菜や前菜でもいただきたいものですね。
では、素材別にみていきましょう。
長いもの栄養成分
[ 機能性成分 ]
長いもといえば、あの独特の粘りがありますね。
この粘り成分がムチンといわれるもので、次のような働きがあるのです。
・身体の細胞の増殖機能を促進し、老化防止や肌の若さを保つ
・血糖値の上昇を抑える作用
・コレステロール値を下げる効果
・内臓や呼吸器官の粘膜を丈夫にし、感染症にかかりにくくする効果
でんぷんやグリコーゲンを分解する消化酵素。
体内では、唾液やすい臓から分泌される消化酵素ですね(゚ー゚)
アミラーゼは、長いも以外には大根やかぶにも含まれています。
加熱すると機能できなくなる成分なので、生で食べるのがオススメです。
レクチンは、小麦胚芽やトマト・ジャガイモ・豆類などに、多く含まれている蛋白質。
細胞の周囲の脂質や糖たんぱく質と結合して、細胞を活性化。
その結果、免疫機能を強化してくれるというもの。
最近の研究では、がん細胞の増殖を抑える働きもあるといわれています。
長いもに含まれるたんぱく質で、Aソ連型・A香港型・B型のインフルエンザウィルスについての抑制効果が認められているのです。
加熱すると、効果がなくなるので生で食べられるレシピがオススメ。
[ アミノ酸 ]
特に多いアミノ酸は次のものです。[mg/100g中]
その他にも、イソロイシン・ロイシン・リジン・メチオニン・シスチン・フェニルアラニン・チロシン・スレオニン・トリプトファン・バリン・ヒスチジン・アルギニン・アラニン・プロリン。
とたくさん含まれています。
アミノ酸は健康には欠かせない成分。
また疲労回復や、美容にもダイエットにも重要な成分ですね。
[ ビタミン類 ]
長いもには次のビタミンが含まれています。
- [100g中]
- ビタミンE・・・・・0.2mg
- ビタミンB1・・・・0.10mg
- ビタミンB2・・・・0.02mg
- ビタミンB6・・・・0.09mg
- ナイアシン・・・・0.4mg
- 葉酸・・・・・・・8μg
- パントテン酸・・・0.61mg
- ビオチン・・・・・1.1μg
- ビタミンC・・・・6mg
葉酸をはじめとするビタミンB群が、たくさん含まれているのが特徴的ですね!
葉酸や、ビタミンB群は、神経や脳のビタミンともいわれます。
特に葉酸は、脳の神経細胞を守ったり認知症予防や動脈硬化を防ぐ作用など、たくさんの働きが認められているのです。
ビタミンB群は、思った以上に消費されていて足りないことも多いといいます。
また、水溶性ビタミンなので、摂りすぎる心配もないのでたくさん摂りたいビタミンですね!
[ ミネラル類 ]
長いもに含まれているミネラルは次のようなものです。
- [100g中]
- ナトリウム・・・3mg
- カリウム・・・・430mg
- カルシウム・・・17mg
- マグネシウム・・17mg
- リン・・・・・・27mg
微量ですが鉄・亜鉛・銅・マンガンも含まれています。
ミネラルでは、カリウムが多いのが特徴。
カリウムは、ナトリウムと共に細胞の浸透圧の調節をするなど、健康には欠かせない成分ですね。
さらに、余分なナトリウム(塩分)の排出を促して高血圧を予防する効果や、筋肉の働きを良くする働きも!
また、大量に汗をかく夏場には、汗とともにカリウムが排出されることが、夏バテの原因にも!
長いもには、カリウムをはじめとする健康維持のための貴重なミネラルが豊富に含まれているので、しっかり摂りたいですね。
スモークサーモンの栄養成分
スモークサーモンは、燻製の王道といいますね。
そんな燻製には、3つの方法があります。
- 冷燻(れいくん)・・・25度以下の低温で燻製するもので、食品は加熱されない
- 温燻(おんくん)・・・30~60℃ほどの煙でいぶす方法で最も一般的
- 熱燻(ねっくん)・・・80℃を超えるような高温で燻製する方法で、食品は加熱される
スモークサーモンは冷燻で燻製されています。
加熱はされていないので、酵素も含まれているということですね!
そして、サーモンは泳ぐ栄養カプセルといわれるほどに驚くほどの、栄養が含まれているんです!
美肌効果が期待できる成分も!!
[機能性成分 ]
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、カロチノイド系の色素で優れた抗酸化物質です。
カロチノイドとは天然に存在する色素全般を指していて、トマトリコピン、ルテインやβカロテンなどがあります。
その中でもアスタキサンチンの抗酸化能力は群を抜いてすばらしいものがあり、βカロテンの40倍・ビタミンEの550倍といわれます。
がん・生活習慣病・老化・認知症などの様々な病気の予防に効果が期待できるとの研究がありますね。
[ 脂肪酸 ]
スモークサーモンには、EPA(エイコサペンタエン酸)や、
DHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。
DHAやEPAは、サーモン以外にもイワシ・マグロ・サンマ・サバなどの青魚にたくさん含まれていますね。
血液をさらさらにし、様々な生活習慣病の予防や学習能力や記憶力の向上や痴呆症の改善など様々な働きがあります。
DHAやEPAは体内で生成できないため毎日の食事で取り入れる必要がある必須脂肪酸です。
[ ビタミン類 ]
特徴的なのは、ビタミンA、ビタミンD、葉酸やビタミンB12があります。
神経細胞などを守ってくれるビタミンですね。
[ ミネラル類 ]
スモークサーモンは、燻製の工程で塩分が加わっているので、ナトリウムの量が多くなっています。
ですが、長いもや大根にはたくさんのカリウムが含まれるので、塩分の摂りすぎを防ぐことができますね。
しかも、スモークサーモンはカロリーも1枚分(10g)でおよそ16kcalと低カロリー。
高たんぱく・高栄養にもかかわらず低カロリーなところも、美容、健康には嬉しいですね!
スポンサーリンク
大根の栄養成分
食卓にあがることの多いポピュラーな野菜、大根ですが、健康効果抜群の栄養成分が豊富に含まれています。
- ジアスターゼ
ご飯・パンなどのでんぷんを分解する消化酵素で唾液にもふくまれている成分。
長いもにも含まれていましたね。
- カタラーゼ
唾液にも含まれる酵素で、活性酸素の毒素を抑制する効果があります。
- ステアーゼ
ステアーゼは、たんぱく質を分解する酵素です。
- オキシターゼ
酸化還元酵素で、魚のコゲなどの発ガン物質の働きを抑制します。
- リグニン
不溶性植物繊維で、腸をキレイにし大腸ガンの発生を抑制するといわれます。
干大根にすると、増える成分。
- ビタミンP(ヘスペリジン)
毛細血管の強化・血流改善・発ガンを抑制抗アレルギー作用
血中コレステロール値の改善効果などたくさんの効果がある成分です。
- イソチオシアネート類
コチラの成分にも、発がん抑制や腫瘍化を防ぐ効果があるとのこと。
[ ビタミン類 ]
ビタミンCやナイアシンが多く含まれています。
[ ミネラル類 ]
- [mg/100g]
- カリウム・・・・・2070mg
- カルシウム・・・・207mg
- ナトリウム・・・・153mg
- マグネシウム・・・90mg
- リン・・・・・・・153mg
- 鉄・・・・・・・・1.8mg
- マンガン・・・・・0.36mg
- ヨウ素・・・・・・27μg
- モリブデン・・・・18μg
- セレン・・・・・・9μg
ミネラルではカリウムが群をぬいて、たくさん含まれています。
その他、カルシウムやマグネシウムも多いですね。
[ アミノ酸 ]
[mg/100g]
アミノ酸も豊富に含まれていますね。
旨味成分のグルタミン酸が多いことと、アスパラギン酸が多いのが特徴的です。
まとめ
『長いもとスモークサーモン奉書巻き』の栄養成分について、ご紹介してきました。
スモークサーモン、長いも、大根ともに機能性成分やアミノ酸、ビタミン・ミネラルがとっても豊富で、栄養満点。
長いもや大根の機能性成分を生かすためにはなるべく生で食べるのがオススメです。
大変長くなってしまいました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク